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元・野良ちゃんで肢を無くしたリオンとFIPでも元気に頑張ってる局長の日々。


by lyon-sion
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D-フラクション

以前に書くと言っておいて放置していたんだけど
局長に再開するにあたって、その作用機序(メカニズム)などを・・・

免疫を上げるのが主な効用(と書いてはいけないような?医薬品じゃないし・・・)なのだが、それを摂取することによってどうなるかというのを、発売元の製薬会社に聞いてみた。

成分は、
・マイタケエキス
・糖
・グリセロール(グリセリン)
・水
の4つ。


マイタケエキスにはベータグルカンという物質が含まれている。
これは「食物繊維」に該当するもので、小腸から吸収が出来ない。
ベータグルカンの細胞はとても大きく、ニンゲンではそれを分解する酵素を持っていないのだが、動物はそれを持っており吸収できるとされている。

ただし、吸収量は少ないと考えられ、それよりは
ベータグルカンという食物繊維が腸管のリンパ組織内の免疫細胞を直接刺激して、免疫上げる。


糖とは、具体的にはフード類にも入っている「ビートパルプ」のこという。
これは、「砂糖大根」もしくは「甜菜(てんさい)」の搾りかすのことで
糖質を取り除いた状態のものを指す。
これは、適度に腸管内の発酵を促す効果があり、食べた物をうまく分解させていく力がある。

グリセロールは保水性のある物質で、食物繊維の通過を補助する。


ベータグルカンそのものが、免疫をあげてくれるというのは
現時点で仮説の段階なのだけれど、ニンゲンと異なった消化酵素を持つ動物は、これらの物質の相互作用が得られるというのが、その効用なのだそうだ。

腸管内の免疫細胞に吸収され働きかけるのではなく
直接的な刺激をもって効果を表すというメカニズムは
局長のような小腸細胞変性が見られる場合に、どういう影響があるかを聞いてみた。

腸管の状態がどのようなときに、どう作用するかという具体的なデータは
健康食品なので取ってはいないが
「免疫・体力が落ちた状態での免疫向上食品」であり
体が弱っている時に使用されている。
D-フラクション自体が悪い影響をもたらした実績はないそうだ。

犬・猫用としてこれは販売されているのだそうだけど
ニンゲン用のマイタケエキスと成分はほぼ同じなのだが
ニンゲン用はソフトカプセル状にして販売しているものが多く
猫に対しての適量が計りにくいので、液体として販売しているとのこと。


参考までに、かかりつけの獣医師にも聞いてみたが
局長の現在の状態で使うのは、効果があるかもしれないとのこと。

D-フラクションというと、抗腫瘍作用がよく知られているけれど
今回は免疫疾患という前提で聞いたので、これ以外の作用機序についてはわからないが、キノコ類に対してアレルギーがなければ、飲ませることに対して良くないとされる根拠は何もない。

あくまで健康食品、ではあるのだけれど
我が家では小さな頃に免疫が弱くて腸内常在原虫が異常増殖し
下痢が止まらなかったリクガメさんがいる。
2~3歩歩いただけで、水様便が漏れてしまうほどだった。
想定できる薬剤治療はしたものの、決定的な効果は得られなかった。


そのとき、最後の手段として渡されたのがD-フラクションだった。
原虫を薬剤で不活性化するのではなく、カメさん自身の免疫で抑えることを目指すことになった。

投与量は1日2滴だったけど、D-フラクションの製品の瓶ではなく
小さな容器に移し替えられたものの2滴だったので
製品瓶で換算したら、0.5滴程度だったと思う。

それを3か月続け、下痢は止まり
以後、酷い下痢は起こしていない。

カメとネコでは、その作用機序も違うのだろうが
免疫向上という効用は同じ。
体調のいい今始めて、その効果を見守りたい。
by lyon-sion | 2007-12-23 02:37 | 食餌・健康食品