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元・野良ちゃんで肢を無くしたリオンとFIPでも元気に頑張ってる局長の日々。


by lyon-sion
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病院へ

1夜明けて、翌日の引越しの準備をしつつだったが
キャリーに入っているリオンと黒ちゃんをまずは動物病院へ連れて行かなければいけない。

探してあったペットホテル付きの動物病院は
今すぐ予約したって、今日診察してもらえるものでもないから止め
ほかの病院を探すことにした。

うちのカメさんたちの爪きりで
近場の病院に行ったことはあるけれど
果たして診察もちゃんとやってくれるかは定かじゃない。

爬虫類ということで、いい顔されなかったこともあるし
所詮自由診療だから、仕方ないと割り切ってきた。

いつものように近所の動物病院をネットで調べてみたけれど
HPを持ってるのは、そのペットホテルつきの所だけだったから
口コミでいろいろ探すことにした。

そして、リオンを見つけた場所から、歩いて10分のところの
犬猫専門病院の評判がいいことを知る。

だけど、引っ越すからおそらく最初で最後の診察になるかもしれない。

1回だけっていうのは、儲からないから
そっけない動物病院を2件を見てきたので、少し躊躇した。

無くなっている肢をどう診察されるんだろうか。
傷口の縫合とかあるのかもしれない。

でも、ネコちゃんについては知識ゼロに等しい。
だからもう判断は無理と思って
地元の地域ネコNPOの代表の方に電話をして
どこがいいか教えてもらうことにした。

電話に出てくださった代表の方は、事情を根気よく聞いてくださり
ここであれば、という病院を教えてくれた。
そこは、さっき私が口コミで見つけた病院だった。

お礼を言う私を、何度も励ましてくださり
何かあったらいつでも相談してくださいとの言葉を頂いた。

思わず口から、「はい、数年後に、またこの土地に戻ってきますからそのときはお願いします!」と出掛ったけれど、明日はとりあえず旅立ちの日だから留める事にした。

いちばんつらかった時に、なんでここに電話できなかったのだろうと
今更ながら後悔したけれど
本音は、リオンを捕まえることを手伝ってもらったとしても
私はリオンと一緒に引越しをし、この土地を去る。
だから、この方達に恩返しができない、だから、頼っちゃいけない、そう思っていた。

たった2駅離れるだけだけれど、日々の遠距離通勤と
動物達のお世話でくたくたな私に何ができるのか、そう考えると
やっぱり体力的に無理としか思えなかった。

でも。
何も一緒に野良ちゃんを捕獲して、動物病院へ連れて行くボランティアばかりが手伝いでもない。
やれることなんていっぱいあるはずだ。

だからまずひとりで、野良ちゃんと向かい合うことになっても
ぎりぎりまで抱え込まないで相談することも、ネコちゃんにとっていいことだと
思い直すことが出来たと思う。



それからすぐに病院変へ電話し、洗濯ネットに入れてつれてこいという
指示の元、2匹それぞれを入れ病院へと急いだ。


硬直しているリオンから診察台へと上ることになった。

診察をしながら、今までの経緯と無くした肢の処置をお願いする。

まず口腔内を見て、年齢を想定してもらう。

私はリオンは成ネコさんだと思っていたのだが
生後半年くらいで1歳にはなっていないらしい。
性別は女の子。体重は2.5kg。

ということは、初夏あたりからスーパーの裏で見かけるようになったという
近所の方の話と合わせると、やっぱり子猫で捨てられたのかもしれない。

そして。
リオンは看護師さんに抱えられて、ナナメ後ろからしか見えない状況だったのだけれど、先生は、肢を見てひとことこう言った。

「肢、治っていますね」

え、だって、夕べも血が出てましたよ?と説明する私にこう続けた。

「これは手術のあとですね。どういう経緯かわからないけれど、手術をしてからお外へ出されたのかもしれないですね」と。

おそらく事故か虐待でだめになった肢を
誰かが病院へ連れて行き、治療した後で外へ出した・・・・・


私はどうとればいいのだろう。

とりあえず左肢が壊死するような事態になった。
見かねた飼主か親切な人が動物病院へ連れて行き手術した。
だけど、飼えないから外へ出した。

飼主がそうしたのなら、あなたは最低だ。
外で生きていくって言うことは、人間が一番の脅威であるはずだ。
それから身を守る術を失った状態でなぜ捨てた?

親切な人がそうしたのなら、なぜそこまでして飼主さんを見つけてやってくれないのだろう?
ほかにも不遇なネコちゃんはいっぱいいるけれど
片肢でどうやって生きて行けと言うのか。
いや、壊死したまま放置されていたら、間違いなくリオンは死んでいた。
だから、そうしてくれただけでも感謝すべきことなのか。


だけど。
リオンと暮らして、いつか気持ちが通じる日もくるかもしれない、
だけど、リオンはどんな目にあって、どんな風に生きてきたか
永遠に教えてもらうことなんて出来ないのだから
今、目の前にとりあえず元気な姿でいることに
私自身が満足すればいいのかもしれない。


血液検査をして、健康状態とウィルスチェックをし
今度は黒ちゃんの番になった。

診察台でも暴れる。
洗濯ネットの口をぎゅっとつかみながら、診察をしてもらう。
体重は5kg。大きいはずだった。

黒ちゃんは男の子。
でも暴れて口の中をチェックさせてくれないから年齢はわからないけれど
一通り触診し、また先生はこういう。

「この子は健康ですね、食餌もリオンちゃんと違ってちゃんと摂っているようです。
毛並みも良いし、
鼻水が少し出ているから、風邪気味ではあるけれど、大きな病気はしてないです。
この子はもしかしたら、お外で生きていくほうがあってるかもしれない。
ネコちゃんを飼うのは初めてだそうですが、それでも引き取りますか?」

聞けば、先生の所にはNPOさんが連れてくる野良ちゃんがたくさんいて
避妊手術をしてリリースされるのだという。
さっき待合室にいたときにも、1匹の野良ちゃんが連れてこられていた。

リオンと一緒に行動している、それが黒ちゃんを連れてきた一番の理由だった。
だけれど、この子はお外で生きていく力がある。
食べているということは、近くにエサやりさんがいるのかもしれない、
何より、外で生きていける子の自由を奪うことにもなってしまうのか。


何百・何千と野良ちゃんを見てきた先生がそう言う。
そこに私の甘い考えが入るのは、黒ちゃんにとってどうなのだろう。
by lyon-sion | 2007-01-15 00:50 | リオンとの出会い~お迎え迄