局長通院メモ20080301~腸骨下リンパ
2008年 03月 05日
「とりあえず」のためのレントゲンを撮りに病院へ。
朝のうちに行ければ良かったのだけど、私が寝坊して相方が局長にごはんをあげてしまったので、午後診療に変更。
お腹はからっぽにして来てね、という約束を相方に言うのを忘れていた。
午前中のうちにうんちをしていたので、もう夜まで出ないだろうという思惑は外れ、病院に着いてキャリーを開けたら異臭が・・・・・
すでにおしりはべったり、しっぽまでうんちが付いていた。
慌ててアルコール綿とティッシュとペット用ウェットシートをもらって拭いたけど、もうどうにもならず・・・臭いが消えただけマシだったかも;;
そんな状態だったけど、とりあえず診察。
今回も事前のうんち採取が出来なかったのだが、キャリーに敷いていたペットシーツをAHTさんが回収してくれた際に、ついでに検便もしてくれたらしい。活性化している菌は検出されず。
体重は3.7kg。
表面上は特に変わったところもないので、今日の目的のレントゲン撮影をする。
で、さすがにレントゲン写真はもらえないので、超適当ではあるけれど
局長の下半身写真に写ったものを書いてみた。
※クリックすると、倍の大きさの写真が別ウィンドウで開きます。
結果は、
・骨盤狭窄ではない。ただし骨盤が通常位置よりも少し上に上がっている。
・後腹膜の外側に影がある(写真の赤い逆三角形の部分)おそらく腸骨下リンパが炎症もしくはリンパ腫になって大きくなっており、それが後腹膜を押し出している。
・大腸がその出っ張りを迂回して骨盤に抜けて行っている。
ということだった。
下痢の原因はおそらくこの迂回によるもの、リンパの肥大については、炎症かリンパ腫かの判別はレントゲンでは不可能だった。
FIPというと、ドライタイプではこのリンパの病変が起きやすいことは文献で読んで知ってはいたけれど、いざ目の当たりにするとなんともいいようがない。
これが炎症かどうか、バイオプシー以外で診断となると、CTかMRIを撮ってみないとわからないのだけれど、結局このいずれも全身麻酔でやらざるを得ないのが現状だ。
それはできないし、獣医師も否定的だった。
代用としての鎮静剤投与で、局長が数分身動きせずにいてくれるかとなると・・・無理だと思う。
では、このまま推測で治療をするかというと、それも現状では必要に迫られていないので、定期的なレントゲンで変化を観察していくしかないということになった。
幸いにも、腸骨下リンパ以外に病変個所はレントゲン上では認められなかったので、それで診察は終了。
とりあえず2週間後に抗体価とCBC(一般血液検査)で様子を見ることになった。
リンパ腫というのは、良性というものは存在せず、悪性のことをさす。
日本語では分かりにくくなてしまうので、「悪性リンパ腫」というのが正式な名称だという。
FeLV(猫白血病)の発症がある場合に合併症としてリンパ腫が起きやすいらしいが、局長は陰性だった。
それにFIPだと免疫異常で起こる肉芽腫性腫瘍のものも多い。またそうなると炎症は引きにくい。
もうこうなると、治療のプロトコール(手順)は決まっている。
腫瘍の部位によって、予後がいいプロトコールはほぼ出来ている。
10人の獣医師がいたら10人がそうするであろう治療法だ。
でも、悲観的なことをN病院の獣医師は淡々と私に告げた後こう言った。
局長さんは普通じゃないから。
それもそうだ。
検査結果だけでいえば、それこそ毎日数種の投薬・点滴・注射をしてたっておかしくない状況なのに、飲んでるのは消化補助剤と健康食品だけなのだから。
私は無神論者なので神頼みなどはしない。奇跡も信じない。
あるのは、目の前で局長自身が頑張って元気を勝ち取り続けているということだけだ。
獣医師も局長さんは大丈夫とも言わないが
普通でないから、今までの獣医学の常識が通用しないという。
だったら、新しい実績を作ろう。
奇跡ではなく、頑張って寛解を目指そう。
そして、「治って良かったね」ではなく「頑張って治したんだね」と
必ず局長に言ってあげたい。
朝のうちに行ければ良かったのだけど、私が寝坊して相方が局長にごはんをあげてしまったので、午後診療に変更。
お腹はからっぽにして来てね、という約束を相方に言うのを忘れていた。
午前中のうちにうんちをしていたので、もう夜まで出ないだろうという思惑は外れ、病院に着いてキャリーを開けたら異臭が・・・・・
すでにおしりはべったり、しっぽまでうんちが付いていた。
慌ててアルコール綿とティッシュとペット用ウェットシートをもらって拭いたけど、もうどうにもならず・・・臭いが消えただけマシだったかも;;
そんな状態だったけど、とりあえず診察。
今回も事前のうんち採取が出来なかったのだが、キャリーに敷いていたペットシーツをAHTさんが回収してくれた際に、ついでに検便もしてくれたらしい。活性化している菌は検出されず。
体重は3.7kg。
表面上は特に変わったところもないので、今日の目的のレントゲン撮影をする。
で、さすがにレントゲン写真はもらえないので、超適当ではあるけれど
局長の下半身写真に写ったものを書いてみた。
※クリックすると、倍の大きさの写真が別ウィンドウで開きます。
結果は、
・骨盤狭窄ではない。ただし骨盤が通常位置よりも少し上に上がっている。
・後腹膜の外側に影がある(写真の赤い逆三角形の部分)おそらく腸骨下リンパが炎症もしくはリンパ腫になって大きくなっており、それが後腹膜を押し出している。
・大腸がその出っ張りを迂回して骨盤に抜けて行っている。
ということだった。
下痢の原因はおそらくこの迂回によるもの、リンパの肥大については、炎症かリンパ腫かの判別はレントゲンでは不可能だった。
FIPというと、ドライタイプではこのリンパの病変が起きやすいことは文献で読んで知ってはいたけれど、いざ目の当たりにするとなんともいいようがない。
これが炎症かどうか、バイオプシー以外で診断となると、CTかMRIを撮ってみないとわからないのだけれど、結局このいずれも全身麻酔でやらざるを得ないのが現状だ。
それはできないし、獣医師も否定的だった。
代用としての鎮静剤投与で、局長が数分身動きせずにいてくれるかとなると・・・無理だと思う。
では、このまま推測で治療をするかというと、それも現状では必要に迫られていないので、定期的なレントゲンで変化を観察していくしかないということになった。
幸いにも、腸骨下リンパ以外に病変個所はレントゲン上では認められなかったので、それで診察は終了。
とりあえず2週間後に抗体価とCBC(一般血液検査)で様子を見ることになった。
リンパ腫というのは、良性というものは存在せず、悪性のことをさす。
日本語では分かりにくくなてしまうので、「悪性リンパ腫」というのが正式な名称だという。
FeLV(猫白血病)の発症がある場合に合併症としてリンパ腫が起きやすいらしいが、局長は陰性だった。
それにFIPだと免疫異常で起こる肉芽腫性腫瘍のものも多い。またそうなると炎症は引きにくい。
もうこうなると、治療のプロトコール(手順)は決まっている。
腫瘍の部位によって、予後がいいプロトコールはほぼ出来ている。
10人の獣医師がいたら10人がそうするであろう治療法だ。
でも、悲観的なことをN病院の獣医師は淡々と私に告げた後こう言った。
局長さんは普通じゃないから。
それもそうだ。
検査結果だけでいえば、それこそ毎日数種の投薬・点滴・注射をしてたっておかしくない状況なのに、飲んでるのは消化補助剤と健康食品だけなのだから。
私は無神論者なので神頼みなどはしない。奇跡も信じない。
あるのは、目の前で局長自身が頑張って元気を勝ち取り続けているということだけだ。
獣医師も局長さんは大丈夫とも言わないが
普通でないから、今までの獣医学の常識が通用しないという。
だったら、新しい実績を作ろう。
奇跡ではなく、頑張って寛解を目指そう。
そして、「治って良かったね」ではなく「頑張って治したんだね」と
必ず局長に言ってあげたい。
by lyon-sion
| 2008-03-05 01:36
| 局長通院メモ(現在:N病院)